展示会の模様
この度は、GPEC施設園芸・植物工場展 主催者展示・政府告知コーナーに御来場頂き誠にありがとうございました。
また、こちらのブースに展示頂けましたことを心より感謝申し上げます。
これも、千葉大学関係者の皆様他、ご指導ご鞭撻を賜りました皆様の御蔭と心より感謝申し上げます。
当日も、学生の皆様が一生懸命に説明をして下さりましたこと心より感謝申し上げます。
これからも、よい製品造りの為に、皆様のご意見ご感想をお聞かせ頂けると幸いでございます。
今後とも、皆様のご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
GPEC 2012 実行委員長
千葉大学大学院 園芸学研究科 教授
篠原 温 教授の御挨拶
GPEC 主催者展示・政府告知コーナーの太陽光利用型植物工場モデル展示場内に展示をして頂きました。
会場マップ
太陽光利用型植物工場モデル展示
スーパーホルトプロジェクト協議会や千葉大学監修のもと、多収量を実現可能にする太陽光利用型植物工場を展示してありました。
千葉大学が取り組むトマト低段密植栽培の展示及び震災復興にもすぐに役立つ、設備導入が簡単な養液栽培の展示してありました。
※スーパーホルトプロジェクトとは?
産官学が連携をして高収量のトマトを周年栽培する実証研究です。「トマトに最適な養液栽培」などを推進するプロジェクトを指します。
来賓の方にGPEC実行委員長
千葉大学大学院 園芸学研究科
篠原 温 教授が説明をして下さっている様子です。
日射比例かん水コントローラー MKR-100 展示風景
今回は室内中央部の展示の為、日射センサーは使用せず定時潅水と手動かん水で行いましたことをご了承下さい。
簡易型培養液希釈システム
必要な機能を維持した希釈システムを安価なパーツで作成してありました。
今までの様な大きな容器を使わず、一日に必要な培養液を数回に分けて混合することにより、
特別な容器等を準備することなく安価なパーツで設備可能なため、今後施設園芸を検討されている方には朗報だと思いました。
左記システムでバランスよく混合した培養液を点滴チューブを利用してかん水を行いますが、
そのかん水量をコントロールしているのが、上記写真の日射比例式かん水コントローラー MKR-100です。
上記写真は移動ベンチ式1段密植栽培システムですが、次世代型簡易バックカルチャーシステムにも同様に利用しております。
学生の皆さんが一生懸命丁寧に説明を行って下さいました。
テレビ画面は、ハウスの状況をWEBカメラを利用して色々な場面を確認できるようにしていました。
栽培システム
次世代型簡易バックカルチャーシステム
東日本大震災により、塩害などの影響を受け栽培が困難となった状況下でも対応が出来る栽培方法として様々なサイズのバックカルチャー(ポット)を
栽培目的別に選択し、簡易型養液栽培システムを提案していました。
バックカルチャー(ポット)のサイズが小さいほど、水分の保水率が少なくなるため、
栽培管理が大変になりますので、慣れていないうちは大きめのポットを利用して栽培をした方が確実な栽培となるそうです。
また、苗床栽培はハウスを春のみなど、限られた時期にしか使用していないので、
空いている時期を利用して栽培が可能で、固定設備をしないため設置がしやすく取り外しも楽に行えるため、ハウスを有効活用することにより、増収増益が見込めます。
農家の方とお話をしたときに教えて頂いたのですが、バックカルチャー(ポット)を利用することで、地面を掘ったりしなくて済むので、 フォークリフトなど機械設備を利用しているハウスでも地面は平らに保てるので、苗栽培にも問題はなので、この方法はとても興味があると言っていました。
移動ベンチ式1段密植栽培システム
多段取り栽培には知識や経験が必要であるため、トマト栽培が初めての方でも1段取り栽培にすることで安定した栽培が行える方法を提案していました。
苗が小さいうちは条間を短くし、苗が成長するにつれ条間を開けることにより、固定式の設備よりも多くの苗を植え付けることが出来ます。
ベンチ式となっているのでスライドをさせるだけで簡単に条間を調節でき、収穫が終わったベンチにはまた一から苗を育てることが出来ます。
循環させることにより1段取りでも安定した栽培が可能になり、体にも負担が少なく済むので、次世代型栽培方法としてよく考えられていると感心しました。
また、光を当てる時期や角度により収穫量のアップが見込めます。
千葉大学研究結果として、より多くの光の有効利用出来る方法を発表していました。
ある場所の葉を切り取ってしまうことにより光を効率よく吸収することができるそうです。
今回の研究結果を知り、植物にとっての光の重要性を改めて考えさせて頂きました。